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刺し子のはじまり

刺し子のはじまり

藍色の布に白い糸で線を描くように刺しゅうする刺し子は、日本に古くから伝わる伝統的な刺しゅうです。その素朴で美しい技法は、庶民が日々暮らしていく上で生活の知恵から編み出されました。 刺し子が生まれたのは16世紀初頭までさかのぼり、今から500年ほど前の時代です。全国各地にこの技法を施したものが見られるため、その発祥の地は定かではありませんが、特に東北地方に伝わる刺し子が広く知られています。
厳しい寒さを凌ぐために防寒、補強として、衣料に刺し子をしたことがその始まりと言われています。

現代の刺し子

今では刺し子本来の防寒や補強の役割は薄れていますが、花ふきん、クッション、バッグなどに刺し子の伝統模様は使用され、身近に取り入れられています。 さらにキルトの模様を刺し子で表現したり、新しい感覚でオリジナル図案を考え、楽しむ事もできます。 また刺し子の技法が簡単な運針縫いということもあり、高齢者の方々のリハビリとして楽しまれています。