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2024.12.25
ハンドメイド作家NOTE
ハンドメイド作家NOTE Interview010 ATELIER *mati*さん
編み図や手編みキットで、編み物の楽しさを届けるネットショップを運営されている手芸作家、ATELIER *mati*さん。
ショップでは、親子で楽しめるお揃いアイテムや日常で活用できる小物などの編み図・キットが提案されています。
今回はATELIER *mati*さんのこだわりやインスピレーションの源について、お話をうかがいました。
HP https://shop.atelier-mati.com/
Instagram https://www.instagram.com/atelier_mati/
ショップでは、親子で楽しめるお揃いアイテムや日常で活用できる小物などの編み図・キットが提案されています。
今回はATELIER *mati*さんのこだわりやインスピレーションの源について、お話をうかがいました。
HP https://shop.atelier-mati.com/
Instagram https://www.instagram.com/atelier_mati/
―先生が手芸を始められたきっかけについて聞かせてください。
私が手芸を始めたきっかけは、手芸が何でもできる母の影響が大きかったかもしれません。子供の頃は家に毛糸やミシンがいつも身近にあったので、そこから自然に始めた感じですね。
―お母様の姿をずっとご覧になられていたことから、ご自分でもやってみようと思われたのですね。
ミシンではなくて毛糸の方に興味が向かった、何かきっかけがありましたら教えていただけますか?
ミシンも編み物も、どちらもずっとちょこちょことやってはいたのですが、妊娠した時に、たまたま本屋さんで赤ちゃん用の編み物の本を見て、編み物をやってみようと思ったんです。そこから始めるようになりました。
―お子さんを授かったことをきっかけに、編み物をするようになり、好きになっていったんですね。
そこから作家として活動されるようになるまで、どのような経緯があったのでしょうか。
はじめは編み物の本を見ながら子供のものなどを編んでいたのですが、だんだんと自分で考えて編むようになりました。 作家活動を始めたのは、子供が幼稚園に入り、自分の時間が持てるようになった時からです。当時はブログが全盛で、手書きで編み図を少し書いて載せてみたら、色々な人が見てくれて…、というのがきっかけです。
当時はあまり個人で編み図を出しているという人がいなかったんですよね。それで、とてもたくさんの人に見ていただいて、コメントもいただけたり…。それが嬉しくて、また編んでみたいな、という気持ちになって…、そんな感じで続けていました。
当時はあまり個人で編み図を出しているという人がいなかったんですよね。それで、とてもたくさんの人に見ていただいて、コメントもいただけたり…。それが嬉しくて、また編んでみたいな、という気持ちになって…、そんな感じで続けていました。
―ブログを通じた人との関わりのなかで、周りの方たちをいい意味で一緒に巻き込んでこられたという感じが伝わってきます。
―続いて、影響を受けた人物や出来事がありましたら教えてください。
祖母が着物を縫う和裁師だったんですが、子供の頃、祖母の家に遊びに行くと、くけ台に反物を挟んで縫っているところを見た記憶があって、その姿を見て、すごくいいな、そんな風な仕事ができたらいいなって子供心に思ったんです。
―お祖母様、お母様とずっと手仕事が身近にある環境だったのですね。
環境も作品に影響することがあるかと思いますが、どのような時に作品のアイデアが生まれてくるのか教えていただけますか。
街を歩いている時に、他の人の持っているものをこっそり見たりして、ヒントにすることもあります。あと、私は編み物をする時に、テレビや動画を流しながら作業をしているのですが、その時に観る外国の映画の中に手編みのものが結構出てくることがあって、そういったものからヒントやアイデアをもらっています。
―印象に残っている映画やドラマなどがありましたら教えてください。
たまたま今日観ていたのは海外のホラー映画だったんですけれど、すごく可愛いセーターを主人公が着ていました。棒針編みでざっくり編まれていて、肩が落ちているようなセーター。主人公がそれを着ていたのを見て、私も編んでみたいなって思いました。
あと、買い物に行った時にも、色々なものを見て「これ、かぎ針でできるかな?」って考えたりしています。
あと、買い物に行った時にも、色々なものを見て「これ、かぎ針でできるかな?」って考えたりしています。
―わかります!可愛いものを持っていらっしゃる人がいると、ちょっと追いかけていきそうになります(笑)。
そうですよね!あまりジロジロは見られないけれど、チラチラ盗み見てしまったりして…(笑)。
―作品作りをされるなかで楽しいことがありましたら教えてください。
普段私は特にデザイン画などは描かないで編み始めるんですけれども、編んでいる途中で「これはうまくいきそう」って感じられると、やっぱり楽しいですよね。逆に「おかしいな」っていう時もあるんですけれど、それも楽しいです。編むものを決める段階や、「これ、編みたいな、どんな糸が合うかな」って考えている時間が一番楽しいかもしれません。
―作品と糸の組み合わせを考える時間、いいですよね。メーカーですと、やはり糸が先にあって、糸に合う作品をと考えるのですが、何も決まってない状態から、作るものを考えるという楽しみもありますよね。
「どんな糸がいいかな。」って想像するのも楽しいことの一つですね。
―逆に苦労されていることはありますか。
苦労していることは特にはそんなにないかな…。ただ、最近あんまり長い時間編んでいると手首が痛くなってくるので、少しそういうことに気をつけながら編み物をしています。
―手首や親指などを痛める方、結構いらっしゃると聞きます。
私は左手の人差し指、糸をかけるところが痛くなってしまいます…長く編んでいると、擦れてしまって。ただ、伴創膏を貼ってしまうと、少し違うんですよね。感覚が…
―むずかしいところですよね。編み物を長く楽しむためにも、うまくつき合っていきたいところですが…。
―先生の将来の夢や目標など、ありましたら教えてください。
今はまだ、全然なんですけれど、最近糸紡ぎを始めたんです。
まだコツも全然掴めていない、全然糸にもなってない状態なんですけれど、自分で糸を紡いで、それで編み図を作って、キットを作ったりしてみたいです。あと、今年の春、札幌でワークショップを初めてやってみたんですが、それがすごく楽しかったので、またリアルでもzoomでも、編み会のようなものをやりたいなと思っています。
まだコツも全然掴めていない、全然糸にもなってない状態なんですけれど、自分で糸を紡いで、それで編み図を作って、キットを作ったりしてみたいです。あと、今年の春、札幌でワークショップを初めてやってみたんですが、それがすごく楽しかったので、またリアルでもzoomでも、編み会のようなものをやりたいなと思っています。
―最近、糸紡ぎをされている方、増えてきましたね。
そうですね。でもちょっと難しいんですよね。なかなか糸の状態にするまでが難しいと思いました。切れちゃうんですよね。でも、やってみたら、なんだかちょっと楽しくて、ハマりそうな感じでした。
―それを発展させてキットに…夢がひろがりますね。
ワークショップや編み会のような、編み物をする人との繋がりを求めている方、結構いらっしゃいますよね。
多いですよね。最近Threadsを見ていると、「編み会に参加してみたい」という投稿が結構目に入るので、気軽に参加できる感じの編み会ができればいいなと思っています。
―さまざまな形で編み物を楽しまれる方が増えていくといいですよね。
―オリムパスの素材について、何か感想がありましたらぜひお聞かせください。
好きです、オリムパスさんの糸。ツリーハウスブレスを拝見しまして、段染めじゃないですけれど、色が少し変わっているのが可愛くて。すごくいいですよね。
―ありがとうございます。ツリーハウスブレスは、糸自体が少し変わった構造になっていて、独特の色合いになっていると思います。
あとは、毛玉の状態では大丈夫でも、 編んで首に巻いてみると結構チクチクしてしまう糸が多いのですが、オリムパスの糸はチクチクすることがないのがいいですね。
―肌触りは開発の際にも大切にしているので、うれしいです。フローレスなども非常に肌触りのよい糸になっていて、肌に直接触れるものでもチクチクしにくいです。先生もショールをデザインしてくださっていますね。それから、つけ襟のような感じがかわいい、メイクメイク100の作品も拝見しました。
あれはただ増し目をしてまっすぐ編んで、減らし目をして、折ってネックウォーマにというもので…。
メイクメイク100はモヘアが入っているので、チクチクするかなと思ったけれど、大丈夫でした。私がいる北海道でも、10月になってもまだ暑いので、これは実際にはまだ使っていないんですけれど。
今、棒針編みで同じメイクメイク100のグレーの糸で、ベストのようなものを編んでいます。
メイクメイク100はモヘアが入っているので、チクチクするかなと思ったけれど、大丈夫でした。私がいる北海道でも、10月になってもまだ暑いので、これは実際にはまだ使っていないんですけれど。
今、棒針編みで同じメイクメイク100のグレーの糸で、ベストのようなものを編んでいます。
―モヘアがチクチクするというお話が出ましたが、新しい商品の、自然のつむぎmofuというのがありまして…チクチクしないモヘア風の糸になっています。
拝見しました!自然のつむぎmofu、色を合わせてモチーフにして、バラクラバなんかを作ったらどうかな、なんて思いました。
―バラクラバ、見てみたいです!楽しみにしています。
―先生にとっての編み物の魅力や、一番楽しまれているところを教えていただけますか。
編み物は何通りにも楽しめますよね。何度でもほどけるし、失敗したものや完成した後でも、いらないものはほどいて、別のものにもできるのがすごく楽しいので、 ぜひ編み物ユーザーが増えてくれると嬉しいなと思います。
私が子供の頃は毛糸があまりなかったので、去年来たセーターをまたほどいて別のセーターを編んだりもしていました。それが編み物のいいところですよね。
私が子供の頃は毛糸があまりなかったので、去年来たセーターをまたほどいて別のセーターを編んだりもしていました。それが編み物のいいところですよね。
―究極のエコですよね。先生のメッセージが後押しになって、編み物を楽しむ人が増えるといいなと思います。
先生は、ずっと北海道にいらっしゃるそうですが、編み物が身近にあったのは北海道ならではの気候とも関係があったりするのでしょうか。
そうですね。北海道は寒いから編み物が根づいているのかもしれないですね。小学校の時にマフラーや手袋、帽子などを最初に編みました。子ども向けの手芸本を参考にして編んだ記憶があります。
―編み物文化が根づく環境というのはあるかもしれないですね。
でも意外に今年の冬、東京に行ったら、もうあなどれないぐらい寒かったんです。北海道と変わらないなっていう…。
―北海道は部屋の中が暖かいとも聞きます。外に出る時はすごく防寒するけれど意外と寒いところを通らない、みたいな話を聞いたことがあって。
そうなんです。特に私は田舎に住んでいて普段は車で移動するので、実は長袖の分厚いセーターなどを着る機会がないんです。家の中は暖かいし、外に出る時は車で行けてしまうという感じなので…。
―気候や環境も先生の作品につながっているんですね。
―最後に読んでくださる読者の方へのメッセージをお願いします。
今、手編みキットも取り扱いを始めて、簡単だけれどちょっと凝った編み地で作れるものを販売していますので、ぜひよろしくお願いします。ご購入はネットショップで可能です。SNSのプロフィールにリンクがあります。
―これからも素敵な作品を楽しみにしています。ありがとうございました。
先生のオンラインショップを覗くと、優しい色使いと繊細なデザインが魅力的なアイテムばかりで、眺めているだけでも穏やかで幸せな気持ちにさせてもらえます。
丁寧に穏やかにインタビューに応じてくださった先生のお人柄が自然と思い浮かびました。
ショップでは、手編みキットや編み図ダウンロードのほか、編み物初心者の人でも、基礎から学べる動画レッスンが提供されています。
だんだんと寒くなるこれからの季節のおうち時間に、ぜひ編み物を楽しまれてみてはいかがでしょうか。
丁寧に穏やかにインタビューに応じてくださった先生のお人柄が自然と思い浮かびました。
ショップでは、手編みキットや編み図ダウンロードのほか、編み物初心者の人でも、基礎から学べる動画レッスンが提供されています。
だんだんと寒くなるこれからの季節のおうち時間に、ぜひ編み物を楽しまれてみてはいかがでしょうか。